第16編 晴海&クラン 『それぞれの秘密』 シーン03

作者:健速

シーン03 晴海の秘密



 クランが晴海(はるみ)に聞かせてやれる話は、二千年前の話がほぼ全てだった。そこから先に関しては期間が極端に短いのと、エルファリアやキリハなどの騒動があったので、二人であたふたと対応していただけというのが正直な感想だった。クランがこれで終わりかなと考えていた頃、不意に晴海が遠慮がちな様子である質問をした。

「ところでクランさん、ちょっと………大胆な事を訊いてもよろしいでしょうか?」
「構いませんわよ。なんですの?」

 クランは深く考えずに頷く。だがそうしてから気付いた。晴海の頬が軽く紅潮しているという事に。早まったかもしれない―――クランがそう思った時には、晴海はもう質問を口に出してしまっていた。

「ええとぉ………クランさんと里見(さとみ)君が………寝る時なんかは、どっ、どうなさっていたんですかっ?」

 その時の晴海は顔を紅潮させていただけでなく、目が泳ぎ、落ち着きなく両手の指をこねくり合わせていた。恐らく普段の彼女を知る者が見れば驚いただろう。普段の落ち着いた印象はそこにはなく、代わりにただ照れ臭さと羞恥に身を(よじ)る姿がそこにあった。

「どっ、どうって………」

 そしてこの時の晴海の質問はクランを大きく動揺させた。この質問は晴海だけでなく、クランにとっても重要な意味を持っていたのだ。

「お二人はずっと一緒だったじゃありませんか。旅の途中も一緒に寝起きしていましたし、軍と行動するようになってからも同じ部屋で………」
「そっ、それは成り行きですわっ! 騎士と従者という触れ込みでしたでしょうっ?」
「………たとえそうであっても………その、夜に二人きりになって………どんな事をなさっていたのか………どんな話をなさったのかとか………二千年前の記憶にはない部分ですから、気になってしまって………」

 誰にも邪魔される事なく、孝太郎と二人きりで夜を過ごす。六畳間の少女達の中で、クランだけがそれを豊富に経験していた。クランは過去へ行ってから帰ってくるまで、その殆どの夜を孝太郎と二人きりで過ごして来たのだ。だからそれがどんなものであったのかを、晴海が知りたいと思うのは仕方のない事だろう。

「最初は敵対を止めた直後であまり話す事もなかったですしっ、以降はトラブルの連続で終始相談していたような感じですわっ! あなたが期待なさっているような特別な事は少しも………少し、も………」

 最初はお互いのベッドの間に仕切りを用意するぐらい遠い関係だった。クランは孝太郎(こうたろう)に寝顔を見られるのが嫌だったのだ。

「なかったんですか?」
「………少しだけ、なら………」

 だが時間が経過していくにつれて、仕切りを使わない事が多くなっていった。仕切る手間と、仕切った事で得られるものが釣り合わなくなったのだ。信頼関係が出来てからは、むしろ孝太郎の顔が見えていた方が安心だった。

「ベルトリオンの寝顔が見えるように、内緒でベッドの配置を変えたり、とか………」
「分かります。私も同好会の椅子の位置をこっそり変えたりしました」

 やがて孝太郎に親近感を抱くようになると、クランは夜中に自分のベッドを抜け出して孝太郎の寝顔を見に行ったりもした。そして孝太郎が同じ事をした時の為に、化粧をして寝ようかと本気で考えたりもした。

「夜中にこっそり、ベルトリオンの寝顔を見に行ったり………そのぉ………ね、寝息が、かかるほどの距離まで………」
「危ないですよ、里見君寝相が悪いから。捕まったら大変でしたよ?」
「………」
「………捕まりたかったんですね?」
「………あうぅぅ」

 晴海だけでなく、クランの表情も紅潮していた。二人はその状態で向かい合い、話を続けている。どちらも居心地が悪そうにもかかわらず、話を止めようとはしない。やはり二人にとってこれは特別な話題だった。

「ずるいなぁ、クランさんは………私もやってみたいです、そういうの………」
「そっ、そういうハルミはどうですのっ!? わたっ、わたくしが知らないベルトリオンをっ、知っているのではありませんのっ!? 現代の学校の話とかっ、過去の収穫祭の話とかっ、詳しく訊きたいですわ!!」
「えっ、ええとぉ………そのぉ………」

 自分は恥ずかしい話をしたのだから、晴海の話を聞くまでは帰れない。クランは絶対に晴海の恥ずかしい話を聞いて帰るつもりだった。



 クランは彼女自身が地球へやってくるまでの孝太郎の事は知らない。クランが来たのは孝太郎が一年の時の文化祭の直前なので、晴海に比べると半年ほど出会ったのが遅い。その半年間の事は常々気になっていた。話題に参加できないケースも多かったのだ。また過去の世界において、孝太郎とアライアが二人きりだった事が何度かあった。その時の事にも興味があった。

「………私が里見君と出逢ったのは、同好会の勧誘の時で………」
「同好会………確か編み物の、でしたわね?」
「はい。私が強引な男の人に絡まれている時に、里見君が助けてくれたんです」

 晴海はクランに乞われるまま孝太郎との想い出を話し始めた。自分は聞いてしまっている以上、話さない訳にもいかない。また自分の事を友達のクランに知って貰いたいという願望もあった。出会う前の自分をクランに知って貰う良い機会だったのだ。

「絡まれるって、どういう事ですの??」
「ああ、ええと………同好会に入会するから、付き合ってくれないか。そういう事を言ってくる方がいらっしゃったんです」
「何処にでもいますのね、その手合いは………しかし、やっつけて追い返せばよろしいのではありませんの?」
「あはは、その頃はまだ魔法が使えませんでしたから」
「魔法が使えないと、あなたには難しそうですわね」
「だから正直、来てくれた里見君が………えと、王子様に見えた、というか………」
「ふふふ、騎士ですのにね?」
「………あ、えと………あはははは………」

 照れて赤い顔のままの晴海とは違い、クランは少しだが笑顔を覗かせていた。もう自分の大事な想い出を話す必要はないので、晴海の話を面白がるだけの余裕が出て来ていたのだ。

「その同好会ですけれど、活動は何人でやっておられましたの?」
「………えと、里見君と私、二人きり、です………」
「なぁんだ、ハルミだってベルトリオンと二人きりで何カ月も過ごしていたんじゃありませんのぉっ」
「でもあれは同好会の活動ですから………」
「わたくしだって公式な活動の最中の話でしてよ」

 晴海の話はクランにとって興味深い内容だった。やはり異国の地、しかも違う星の出来事なので、その恋愛事情は気になるところだった。また自分と同じくらい奥手な晴海の恋愛事情という意味でも興味があった。

「それで、何かベルトリオンにアプローチはしましたの?」
「無理です無理です!! 色々あったおかげで好きにはなっていたんですけれどっ、同世代の男の子なんてっ、あの頃は未知の生き物でしたからっ!!」
「気持ちは分かりますわ。………わたくしの場合は、男性だけでなく他人そのものが未知の生き物でしたけれども」
「………少しずつ頑張ってみたんですけど………慣れない事ですから、こう、回りくどくなり過ぎてしまって………効果は全く………」

 クランと出逢う前だけでなく、出逢ってからも、晴海はしばらく孝太郎に気持ちを伝えられないでいた。今もよく覚えている。例えば昨年のバレンタインデーには、晴海は孝太郎にチョコレートを手渡した。だが本命だと言って手渡した訳ではない。義理チョコに偽装して手渡したのだ。男性とのかかわり方に不慣れである事や、生来の引っ込み思案がその原因だった。今は様々な事があった結果として、晴海の気持ちが孝太郎に伝わっている訳なのだが、当時はどうしたら良いか分からずもどかしい毎日を送っていた。

「あの男は幼い頃の経験から他人はいずれ離れていくと考えておりましたから、あるいは薄々気付いていたのに無視していた、という場合もあるかもしれませんわよ」
「そうかもしれません。なにかこう、ぎりぎりのところで壁のようなものがあったような気がします」
「でも………みんなで強引に突破してしまいましたわね、その壁」

 クランは笑う。するとその額にオレンジ色に輝く剣の紋章が浮かび上がった。かつては晴海の額にしかなかったその紋章は、今では他の八人の少女達の額にも刻まれている。少女達が孝太郎の心の中にある壁を突破し、受け入れられたからこそ、剣の紋章は少女達の額に刻まれる事となった。結果的に見て、紋章は孝太郎と少女達の今の関係を象徴するものであると言えるだろう。

「はい。だから今は………以前のもどかしさが嘘みたいに幸せです」

 晴海も笑う。今の晴海には孝太郎と気持ちがしっかり繋がっている自信がある。これは紋章が心を繋げているから、という意味ではない。今の晴海には紋章が無くてもそうであると自信を持って言う事が出来た。

「羨ましいですわ、あなたが。わたくしにはそこまで自信が持てませんわ」

 クランは晴海とは逆に表情を曇らせていた。クランは額に紋章が刻まれてなお、自分と孝太郎との関係に自信が持てないでいたのだ。

「そんな事ありませんよ。里見君はクランさんの事が好きです」
「そこを疑っているんじゃありませんの………ただ、女性として見られていないのではないかと、それが不安で………」

 クランも自分が孝太郎に大事にされている、愛されている事は分かっている。そうでなければ額に紋章は刻まれなかっただろう。だがそれが一人の女の子として、という意味かどうかは自信がなかった。あの戦いの時はともかく、後で冷静になるとそう感じるようになっていたのだ。これはかつて敵対していた事や人格的に未熟であった事、そして日頃雑に扱われている事が原因だった。

「気にし過ぎじゃありませんか? あの時、里見君はちゃんと私達の事を一人の女の子として好きだって言って下さったじゃありませんか」
「あの状況では、わたくしだけは微妙に違うなんて言っている余裕はありませんもの」
「クランさん………」

 クランの不安は晴海が想像していたものよりもずっと深いものだった。孝太郎とのこれまでの関係が、クランを不安の檻に閉じ込めているのだ。愛しているし、愛されているし、それを確信しているが、女の子として求められている確信がない。それこそがクランが孝太郎の雑な扱いを嫌がる真の理由。そこさえ確信出来ていれば、クランはどんな扱いでも笑顔だったろう。晴海がそうであるように。

「そんな事より、あなたの話ですわ!」

 晴海が心配そうな顔をしている事に気付き、クランは笑顔に戻って話題を修正した。晴海にそういう顔をさせるのはクランも本意ではないのだ。

「クランさん………」
「あなたの話を聞けば、わたくしの悩みも解決するかもしれませんわ!」
「分かりました………それで何をお話ししましょうか?」

 晴海の方もクランの気持ちを無駄にするつもりはない。晴海も気を取り直し、元の笑顔に戻った。

「現代の話は聞きましたし、ここはアライアさんのお話も聞かせて下さいな」
「分かりました、わたくしの話をすれば良いのですね」

 晴海とアライアにとって、クランは孝太郎とはまた別の意味で例外的な存在だ。同じ皇女であり、同時に友人でもある。そして過去の世界の想い出を共有している。様々な意味で気持ちを共有できる相手と言えるだろう。だから二人はすぐに、少し前までの楽しげな空気に戻る事が出来た。

「………コータロー様は、あの頃のわたくしからすると不思議な方でした」
「元々二千年先の世界の人間ですものね」
「それもあるのですが、なんというか………皇女として扱われつつ、それでいて距離感が近かったというか………親身になってくれるというか………」

 アライアにとって不思議だったのは、孝太郎のものの考え方だった。孝太郎は常に騎士の中の騎士であったが、時折その枠を大きく飛び越える。その最たる例は、アライアが国民の命や幸せを守る為に、マクスファーンとの戦いを断念しようとした時の事だ。普通の騎士であれば主君の正当性を訴え、徹底抗戦を主張しただろう。だが孝太郎はアライアの考えに理解を示し、そこにも正当性があると言ってくれた。気持ちまできちんと(おも)()ってくれる騎士など、アライアは孝太郎以外に知らなかった。

「それはティアミリスさんが皇女のままでベルトリオンと激しい関係を築いた事と、ベルトリオンがハルミと仲が良かった事の、両方の影響だと思いますわ」
「今はわたくしもそう思います。でもあの時はそんな事は分かりませんから………」
「ただただ好きになってしまった?」
「………シャルルを背負って走り回っているお姿が、日常的になった頃には………」

 求めている人が現れた―――アライアがそう確信するようになるまで、あまり時間はかからなかった。孝太郎の姿を眺めていると、支え合える、愛し合える人が現れたという気持ちが強まっていった。アライアの気持ちを動かしたのは、もちろん彼女自身との関係が一番大きな要因だろう。だが孝太郎とシャルル、周囲の人間との関係もアライアの気持ちに大きな影響を与えていた。自分の世界に足りなかったパズルのピースが、かっちりと(はま)ったような気がしたのだ。

「ふふ………伝説は正しかったんですのね」
「伝説?」
「フォルトーゼに伝わるあなたの伝説では、あなたは収穫祭のダンスパーティの頃からあの男を愛するようになっていたという事になっていますの」
「ああ………確かに、大まかにはそこで合っていると思います」
「これはつまり、周囲の人間にバレバレだったって事ですわよ」
「まぁ………」

 アライア―――晴海は遠い目をして懐かしそうに話をしていたのだが、ここで一気に顔を赤らめ話を途切れさせた。当時の自分の感情が周囲に筒抜けであったというのは、思いもよらぬ話だった。今頃それに気付かされ、恥ずかしくなってしまう晴海だった。

「シャルルさんの手記に記述があるそうですわよ。二人だけで出掛けた収穫祭で何かがあったに違いないって」
「もうっ、シャルルったらっ!!」
「当時の兵士達の日記にもチラホラと出て来ているみたいですわよ。鋼鉄の巨人を退けたあたりから空気が変わり、竜との戦いの頃には決定的になっていたと」
「ああっ、そんな風に見られていただなんてぇっ」

 晴海は恥ずかしさに耐え兼ね、逃げるように真っ赤になった顔を伏せた。幾ら伝説の皇女であっても、この時ばかりはただの女の子だった。

「それで………実際ベルトリオンと、何があったんですの?」
「うぅっ」

 クランはメガネをきらりと輝かせ、晴海に迫る。アライアの部分が働いている時の晴海には、全くと言っていい程隙がない。それが今は嘘のようだ。チャンスとばかりにクランは積極的に押した。

「わたくしには話をさせたのに、教えないつもりですの?」
「あ、あの………うぅ………わかりましたっ、わかりましたぁぁん、もぉぉっ!!」

 晴海はまるで普通の女の子のように羞恥に身悶えた後、結局は話す事に決めた。やはり自分だけ話さない訳にはいかなかった。

「実は二人でお互いの悩みを打ち明け合ったのです。あの時、コータロー様は戦いが苦手だと仰って………」
「らしい言葉ですわね………それでアライアさんは何を?」
「民の生活を逼迫させてまで、国を取り戻す戦いをしても良いものか、と」
「それは………悩みの大きさが釣り合っていませんわよ?」

 クランは目を丸くする。それはアライアの立場と置かれた状況からすると、本当に気を許した相手にしか出来ない特別な話だった。アライアが孝太郎を誰よりも信頼していたという証明と言えるだろう。

「釣り合っていますよ。本質的には同じ話ですから………」
「ベルトリオンは何と?」
「騎士はたとえ剣が折れようとも、誓いを守り通せたのであれば、剣が折れたとは考えないと。国民の安寧(あんねい)を守るという誓いの為であれば、戦いを起こさなくても構わないと」
「それは………決定的ですわね」
「………はい………この方しかいないと、思いました………」

 晴海は今もはっきりその時の事を覚えている。孝太郎は晴海―――アライアの気持ちを分かってくれた。正しいと言ってくれた。そしてその事で地位を失ったとしても、変わらず主君のままであると言ってくれたのだ。それはアライアの望む以上の答え。彼女が孝太郎への気持ちを確かなものとするのに十分な出来事だった。

「でも………それがわたくしとコータロー様の間にある壁でもありました」
「壁?」
「クランさんと同じです。わたくしも普通の女の子扱いはされていません。どうしてもお姫様という壁があるんです」
「お姫様………」

 これは晴海とアライア、双方に共通した問題だった。尊敬すべき先輩、大事なお姫様、そうした評価が邪魔をして、孝太郎は彼女を一人の女の子として見ていなかったのだ。本人は見ているつもりなのかもしれないが、晴海には差があるように感じられた。かねてより(しず)()早苗(さなえ)のようには、扱って貰えていないような気がしていたのだ。

「だからクランさんに教えて欲しかったんです。コータロー様にお姫様扱いされない為には、どうしたら良いのかという事を」

 孝太郎は明らかに、クランをを姫様扱いしていない。賢治(けんじ)に対するそれに近いように思えるのだ。晴海はクランがどうやってその地位を築いたのか、その部分に大きな興味があった。だから晴海―――そしてアライアは、クランの話を聞きたがったのだ。

「お姫様は大事にされ過ぎる………わたくしは雑に扱われる………」
「さっきのお話は大変参考になりました。多分、わたくしとクランさんは、お互いの中間を目指すべきなんだと思います」

 晴海の感覚では、クランと自分の中間あたりに理想の状態があるような気がしていた。晴海にそう指摘されると、クランは大きく頷いた。

「中間を………確かに、そうかもしれませんわね………」

 クランは単純に晴海やアライアのように尊敬されたい、愛されたいと思っていた。しかしアライアの話を聞いた後では、確かに中間を目指すべきであるように思えた。

 ―――落ち着いて考えれば、わたくしも完全なお姫様扱いは望んでいない………むしろ時には………。

 だがそれは簡単な事ではない。クランは腕組みをして考え込んだ。そして晴海の方も、軽く眉を寄せてクランと同じように考え込んでいた。

 ―――私とクランさん、双方の悩みが解決する方法はないものかしら………。

 晴海は今よりもクランよりに、クランは晴海よりに扱われたい。そういう両者の願望を実現する方法があればいいのだが、そんな革命的なアイデアがすぐに出てくれば苦労はない。出て来ないからこその悩みだったのだから。

「………いっそわたくしとハルミが入れ替わってしまえば、問題点も分かり易くなっていくのでしょうけれど………」

 しかし二人が必要としていた革命的なアイデアは、あっさりとクランの口から飛び出した。それを耳にした瞬間、晴海の表情は明るく大きな笑顔に変わった。

「そうですよクランさん! 試しに入れ替わってみましょう!」
「へっ? なっ、何を仰っていますの?」
「わたくしとクランさんが入れ替わるんですよ!! わたくしとクランさんが力を合わせれば、きっと出来ます!!」

 クランは現実的ではないと思っていたのだが、晴海はそうは思わなかった。晴海の魔法とクランの科学、その双方を使えば短時間なら可能だと考えたのだ。多くを騙す必要も、長時間である必要もない。騙せばいいのは孝太郎一人きりで、持続時間も短くて構わないのだから。



   ◆◆◆次回更新は8月25日(金)予定です◆◆◆

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